武蔵野古箏




古箏では、数字譜(1=ド、2=レ、3=ミ、5=ソ、6=ラ)を使います。
伝統的な音楽はこの五つの音が基本なので、中国では音痴の人のことを
「五音不全」と言います。
古代には、これに漢字を当てていました。
伝統的な五音階は 宮(gong) =1=ド
商(shang)=2=レ
角(jue) =3=ミ
徴(zhi) =5=ソ
羽(yu) =6=ラ
今はこれに4=ファ、7=シを加えて七音にしています。
変徴 =4=ファ
変宮 =7=シ
中医学では、「天有五音、人有五臓」と言って、音楽と人間の体と結びつけています。
脾(消化器系)は宮調音楽が好き
脾は土に属するので、ゆったりと落ち着いた、おおらかでどっしりとした地に足のついた
ような宮調の楽曲を好みます。
お食事の後、消化を促すために・・
代表的な曲;「春江花月夜」「月儿高」
肺(呼吸器系)は商調音楽が好き
肺は金に属するので、高らかにもしくは悲壮に歌い上げる、雄壮な商調の楽曲を
好みます。
午後3〜5時頃、ゆっくり呼吸しながら・・
代表的な曲;「陽春白雪」
肝(自律神経系)は角調音楽が好き
肝は木に属するので、爽やかで春が訪れるような、暖かい曲を好みます。
晩御飯の後、おやすみ前に・・・
代表的な曲;「江南好」「春風得意」
心(循環器系)は徴調音楽が好き
心は火に属するので、活発で軽快な曲を好みます。
正午頃、もしお昼寝しなければ・・・
代表的な曲;「歩歩高」「紫竹調」
腎(腎臓・生殖系)は羽調音楽が好き
腎は水に属するので、清らかで柔らかい、流れるような曲を好みます。
午前中、お茶を飲みながら・・・・
代表的な曲;「梅花三弄」「漢宮秋月」「塞上曲」
※中医はとても複雑で、また西洋医学のように特定の臓器を指すものではなく、あくまで読み物として書きましたのでご理解ください。




